私がオススメする小説を3つご紹介
こんにちは〜!
イケてるです。
もう3月も半ばですね〜。
早いよ〜早すぎるよ〜!
今日は、去年に引き続き「勝手にオススメ!小説シリーズ」をお届けします!!
このシリーズね、意外と友達に好評なんです(笑)
私が一番びっくりだけど。
「小説シリーズ見てるよ〜」って言われたりすることがありまして(照)
皆さま、ありがとう〜!!!!
まだ、読んだことないよ!って方はリンクを貼っておくので、ぜひ合わせて見てみてね。
卵の緒
まず1冊目は、瀬尾まいこさんの「卵の緒」です。
去年、「そして、バトンは渡された」を読み、すっごく感動した私。
そこから、何冊か瀬尾まいこさんの小説を読みました。
そして、行き着いたのが瀬尾まいこさんのデビュー作である「卵の緒」です。
一言で言うと“幸せに満ち溢れた日常”を描いた作品です。
この小説の中には2つの短編小説が入っているのですが、どっちも良かった〜。
2つに共通するのは、“親子”の物語というところ。
まず1つ目の短編は、自分は捨て子だと思っている小学生=育生の話。
育生は小さい頃からお父さんの記憶がない。
母にその事情は聞かない方がいいと思ってきたが、学校の授業で「へその緒」について話題が。
育生は家に帰って、母親に「へその緒を見せて」と言う。
しかし、母が見せたのは「卵の殻」。
どういうことでしょう?
母は、育生の実の母親なのか!?
行き着く先には、母の知られざる過去と育生の関係が。
日常で繰り広げられる親子のストーリーが詰まっています。
そして2つ目には「7’s blood」という短編小説が入っています。
こちらは、親子と異母姉弟の話しです。
主人公=高校生の七子は、自分の父親の愛人の子供=小学生の七生と2人で生活することになります。
父親は、早くに亡くなり、母と2人で暮らしていましたが、母が入院することになり、その代わりに七生がやってきました。
なぜか母が愛人の子供=七生を引き受け、異母姉弟との生活がスタートします。
七子は、最初七生を受け入れることができず、ギクシャクしていましたが、次第に打ち解けていきます。
母がどうして七生を引き受けたのか。
その理由も最後まで読むと分かります。
家族の日常と絆を通して、優しい気持ちにさせてくれる1冊です。
分厚い小説ではないので、初心者にもオススメです。
(吉本ばななさんぽい作品だな〜と思ったのは私だけかな…)
卵の緒
著者:瀬尾まいこ
出版社:新潮社
定価:490円
発行:2007年7月1日
ツナグ
2冊目は、辻村深月さんの「ツナグ」です。
辻村深月さんといえば、2018年本屋大賞を受賞した「かがみの孤城」が有名ですよね〜。
ただ、私は一度も辻村深月さんの作品を読んだことがなかったので、今回読んでみることに。
本当は「かがみの孤城」を読みたかったんですけどね…。
売り切れてたんですよね〜
読み始めてすぐ、「ん?使者(=ツナグ)?これはSF小説?」と思いました。
しかし読み進めていくうちに、「こんな世界があればいいな〜」と。
こんな世界とは、“生者は一度だけ死者に会って、話しができる”というもの。
ツナグとは、生者と死者を仲介する役目のこと。
皆さんにとって、死んでしまったけど、会いたい・話したい人はいますか?
今回はこの小説の中で、印象に残った2人の高校生の話しをします。
御園(=ミソノ)と嵐は、同じ高校の演劇部に所属していました。
嵐は、わがままで、自分が1番じゃないと気が済まない性格。
一方、御園は優しく、聞き上手で、嵐のわがままも許せる心の広い性格でした。
そんな2人が演劇部で主演を取り合って、ライバルに。
オーディションの結果、主演は御園に決定しました。
しかし、納得のいかない嵐は、ある日とんでもない行動にでます。
いつもの通学路の途中に、水道を外に設置している家があり、その水道の水を出して、路面を濡らしておく。
寒い冬は、水が氷となって、自転車通学の御園が滑って転ける。
そうすることで、主役の座が奪えると考えました。
そして次の日、嵐の目論見通り、御園は死にました。
この死の真相を知っているのは、嵐だけ。
嵐は、罪悪感や恐怖心、色んな感情が混じりながら、毎日を過ごしていましたが、使者を使って、死んでしまった御園に会いにいくことを決意します。
最後に2人で話すこととは。
そして、御園は本当に嵐の策略によって死んだのか。
それぞれの思いとは。
人には、色んな死があるけど、思い残しや悔いの残る最期もあると思います。
当たり前ですが、十人十色の人生があるんですよね〜。
小説の中には、心温まるエピソードもあります。
「私は周りにハッピーを与えられているだろうか?」と、“死”や“人生”について考えさせられる小説でした。
ツナグ
著者:辻村深月
出版社:新潮社
定価:630円
発行:2012年9月1日
ラプラスの魔女
最後は、東野圭吾さんの「ラプラスの魔女」です。
私は、去年から東野圭吾さんの小説にハマりまくっていて、実は今読んでる小説も東野圭吾さんの作品です。
というくらいハマっています。
事件もの好きかも!
ということで、今回もサスペンスミステリーです。
ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生したことから話しは始まります。
警察の依頼を受けて事故現場へ行くことになった地球科学の研究者=青江は、事件性は否定します。
しかし、その2ヶ月後、別の温泉地でまた似たような中毒事故が起こります。
1件目の被害者は映像プロデューサー=水城義郎、2件目の被害者は、売れない役者=那須野五郎、と芸能関係者たちが死亡していることから、青江は、事件性はないと言ったものの、どこか引っかかっていました。
青江が事故現場へ行くと、1件目と2件目の現場で、同じ若い女性=円華に遭遇します。
青江は、円華が事故に関わっていると推測し、声を掛けます。
最初は、青江の質問に耳も傾けなかった円華でしたが、次第に情報共有するようになります。
円華は、気温や地形、風の動きなどを読み取るなど不思議な力が備わっており、実際にその力を見た青江は困惑します。
この円華の能力が発揮されるのと同時に、事件の真相も明らかになっていきます。
被害者同士の接点、犯人と被害者の接点を知ったとき、大きな事件の背景が見えてきます。
犯人の目的は何なのか。
動機を知ったら、同情したくなるストーリーでした。
ちょっとSFな部分が入っていて、現実的じゃないとの意見を聞いたりしましたが、私は、読み応えがあって、先が知りたくなる面白い1冊だと思います。
事件、ミステリー、サスペンス好きな人は、ぜひ読んでみてほしいです。
ラプラスの魔女
著者:東野圭吾
出版社:KADOKAWA
定価:760円
発行:2018年2月25日