この春オススメしたい小説3選

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読書が嫌いだった私でも読めました

私は、幼い頃から本を読むのが大嫌い。

そんな私が、本を読むようになったのは、約5年前。
26歳の時でした。

どうして本を読むようになったかというと、当時OJTをしてくださっていた先輩に、「綺麗な文章を書くには、本をいっぱい読むことが文章がうまく書けるようになる近道」だと教わったからです。

私は、大学卒業後は営業職をしていました。
営業職の時は、ほぼ外回りで、ほぼ文章を書くことなんてありませんでした。

しかし、営業職から事務職に転職し、提案書や文書作成など、仕事の中で書くことが多くなりました。
全く書けませんでした。

そこで文章が書けるようになるために本を読むようになりました。

イケてるちゃん

今日はそんな読書は苦手!という方や読書初心者にも読みやすい小説を私が勝手に厳選し、ご紹介します。

元彼の遺言状

1冊目は、元彼の遺言状です。
今年4月から綾瀬はるかさん主演でドラマもスタートするようです。

一言で言うなら「爽快」な一冊です。

主人公の「剣持麗子」は、付き合って1年になる恋人「信夫」にプロポーズをされますが、その時に差し出された指輪のダイヤが小さいことに怒って帰ってしまいます。

なぜなら「私レベルの人間が40万の指輪じゃ納得できない!」から。

彼女の職業は弁護士。28歳で年収2,000万円近くあったのです。
いわゆるバリキャリ。

彼女のようにお金のためにバリバリ働く人間は、現代においては、少なくなっているような気がします。
でも私はそんな主人公のことを「カッコイイ〜!!」と思っちゃいました。
この主人公が女性だから憧れ目線で見てしまうところもありますが。

そしてもう一つ。
主人公の麗子は、はっきりモノを言います。
自分の勤めている弁護士事務所の上司にも「こんなボーナス額では納得できない」とか、友人からの頼まれ事でも「利益が得られる案件でなければ引き受けられない」と。

相手を気にせず、ストレートにビシッと物が言える強い麗子。
読んでいて、麗子の発言ににスカッとして気持ちが良くなりました。

また、弁護士目線で書かれているところもあり新鮮でした。
そんな彼女が友人の代理弁護士を務めることからストーリーが始まります。

事件の解明をしながらストーリーが発展していくので、とても読みやすく面白いです。

元彼の遺言状
著者:新川帆立
出版社:宝島社文庫
定価:750円
発行:2021年10月20日

ライオンのおやつ

2冊目は、「ライオンのおやつ」です。

この本は泣けます。
生きる意味や死というものについて、深く深く考えさせられる一冊です。

私が印象に残った文章は、「人生というのは、つくづく、1本のろうそくに似ていると思います。ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。」

すごく納得している自分がいました。

死について考えさせられる本ですが、「暗い・悲しい」ではなく、「幸せ・楽しい」という言葉の方が合っています。
余命宣告された主人公の「海野雫」が温かい人達に出会いながら余生を瀬戸内海の島で暮らす物語です。

本の中では、情景表現の言葉が多彩に出てきて、読んでいると穏やかな瀬戸内の海を見に行きたくなって仕方がありませんでした。
「海を前に深呼吸する。空気がおいしい。おいしすぎておかわりするみたいに、二回、三回と繰り返した。それだけでもう、おなかがいっぱいになる。こんなふうに、空気を完熟した果物みたいにむさぼったのは、いつ以来だろう。」

といった表現がたくさん出てくるので、頭の中で想像が広がります。

ライオンのおやつ
著者:小川 糸
出版社:ポプラ社
定価:1,650円
発行:2019年3月21日

沈黙のパレード

3冊目は、「沈黙のパレード」です。

皆さんご存知の東野圭吾のガリレオシリーズです。

私は、東野圭吾さんの作品が好きで、結構頑張って読んでいる方ですが、ガリレオシリーズは初めて読みました。

いつもの事件の謎解きでしょ!と思って読み進めると、犯人が分かってからの、さらに2回3回と落とし込んで、真相が解明されていくので、「え?まだ真相があるの?」とどんどん先が気になる一冊でした。

物語は、小さな町で「なみきや」という食堂を営む家族とその常連達から始まります。
なみきやの長女が行方不明になり、遺体となって発見されたことから展開が進んでいきます。

途中から、登場人物全員が怪しく思えてくるんですよね〜。

読書初心者でも読みやすく、「あ〜続きが気になる〜」と私は毎日のように読みました。
喫茶巡りの中で、読書しました、とよく書いていますが、この本です!!笑

沈黙のパレード
著者:東野 圭吾
出版社:文春文庫
定価:891円
発行:2021年9月10日

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