【オススメ小説3選】のめり込むこと間違いなし!

目次

この夏に読みたいオススメ小説3選!

こんにちは〜!
イケてるです。

徐々に暑くなってきましたね〜。
梅雨が明けたら、もう本格的に夏ですね。

今年も厳しい暑さが続きそうなので、そんな時は「家で静かに読書をしよう〜!」ということで、
お馴染みの小説シリーズです。

イケてるちゃん

今回はちょっと偏ってるかも!
でもホントにホントに読んでほしい小説なので、ぜひチェックしてね。

汝、星のごとく

2023年本屋大賞受賞したこちらの「汝、星のごとく」。
ハードカバーはあまり買わないけど、早く読んでみたくて買っちゃいました!!

この小説は、瀬戸内海の小さな島で暮らす主人公の高校生・暁海(あきみ)と、京都からやってきた転校生の櫂(かい)。
この2人の切なくもあり、力強く生きる愛の物語です!

父親が不倫の上、家を出て行き、徐々に心が壊れていく母親を持つ暁海。
暁海は、小さな島という閉鎖された人やコミュニティの中で、他人からの目を気にしながら生きていました。

自由奔放で、男がいないと生きていけない母親を持つ櫂。
自分には興味がなく、交際相手と別れる度に酒に溺れる母親を支えながら懸命に生きてきました。

2人の置かれた状況は、幸せとは言えないけど、人のせいにせず、
自分の人生を精一杯生きようとする強さや愚直さがすごく伝わってくる一冊でした。

同じ境遇だからか、10代の頃から共に支え合ったきた経験があるからか、
離れていてもお互いを思い合っている2人は素敵だなぁ〜と。
辛い経験は人を強くするし、成長もさせてくれるんだなと改めて思いました。

この暁海と櫂を取り巻く環境や人生は、すごく暗くて濃く深いものでした。
誰しも人生で、ものすごく辛い、しんどい時ってあると思うんですけど、それがこの小説では現実的に書かれています。
「辛さがひしひしと感じる…現実にもこういうことあるよな〜」と感情移入させられました。

一時的に人生に陰りが見えたことがある人もいれば、もしかすると今も何かに深く苦しんでる人だっていると思います。
そういう誰にでもあり得そうな、(既にそういう経験をした人もいると思うけど)
現実味のある話しにのめり込んで読みました

女、星のごとく
著者:凪良ゆう
出版社:講談社
定価:1,600円
発行:2022年8月2日

流浪の月

2冊目も凪良ゆうさんの小説です。
こちらの「流浪の月」も2020年本屋大賞を受賞しています。

私は、この作品で初めて凪良ゆうさんの小説を読みました。
率直に「登場人物の心情を表現するのがとても上手だな~」と思いました。
(誰目線?って感じだけど)

主人公の小学生・更紗 (さらさ)は、10歳の時に両親が蒸発してしまいます。
その後、伯母の家に引き取られますが、伯母の息子に嫌がらせを受ける毎日。
そのうち、家に帰ることをためらい、下校途中の公園で時間を潰す日々が続きました。

そんなある日、雨の公園でいつものように時間を持て余していた更紗。
そこに現れたのが大学生の文 (ふみ)。
文は、更紗が家に帰りたがらないので、自分の自宅に招き入れます。
更紗は、初めて自分の居場所を手にした喜びを実感します。

しかし2ヵ月後、文は誘拐犯として逮捕され、2人の幸せな時間は終わりを告げます。

15年後、恋人と同棲生活を送っていた更紗は、カフェを営む文と偶然の再会を果たします。
世間から見ると、犯罪の加害者・文と被害者・更紗。
しかし、2人にそんな認識はなく、更紗は自分のことを救ってくれた文を大切に思っています。

2人の半生を描いた小説ですが、「生きづらさ」「不器用」という言葉がしっくりくるような気がします。

読んでいて、欲しい言葉がすっと入ってきて、気付いたら物語に没頭していて、一気に読みました。
人の心を繊細に読み取り、描写してるので、私の頭の中では情景が鮮明にイメージできます。

また、人生の辛さや厳しさが現実味を帯びた形で表現されていて、他人事と思えません。

私は「逆境に立ち向かいながら、強く生きる!」みたいな話が好きなのかもしれません。

ただ、好き嫌いがはっきり分かれる小説だと思います。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。

流浪の月
著者:凪良ゆう
出版社:東京創元社
定価:740円
発行:2019年8月30日

容疑者Xの献身

3冊目は、東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」です。
私のこの小説シリーズでは、お馴染みの東野圭吾さん。
「容疑者Xの献身」は、映画化もされたし、少し前の小説なので、すでに読んだ方も多いと思います。

その後も、いろんな東野作品を読み続けています。
おすすめしたい小説がいっぱいです!!

高校教師の石神は、中学生の一人娘と暮らす隣人の花岡靖子に惹かれていました。
ある日、花岡の家に別れた夫・富樫が訪れます。
素行の悪い元夫・冨樫を花岡親子は衝動的に殺してしまいます。
物音を聞き、彼女たちが元夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てます。

物理学者・湯川学の研究室に来ていた刑事の草薙は、事件の捜査に乗り出します。
草薙は、花岡親子周辺の聞き込みを行う中で、石神が湯川のかつての親友だと知ります。
石神は湯川も認める天才数学者でした。
そんな湯川は、石神の態度や行動に違和感を感じ、石神の周辺を調べることに。

本を読み始めて、すぐに事件の犯人が分かる内容になっているので、
「じゃあ、このあとどうなるの?」と展開が逆に読めなかったけど、
読み進めると石神の計画や背景にあるものも見えてきて、
最後は面白くも、切ないストーリーでした。

事件ものだけど、石神の愛を感じる予想外の行動と想いに心が締めつけられました。

読みやすく、分かりやすい内容なので、読書初心者にもオススメの1冊です。

容疑者Xの献身
著者:東野圭吾
出版社:文春文庫
定価:629円
発行:2005年8月29日

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる