勝手に厳選!深まる秋に読みたい小説〜Part2〜
こんにちは!
イケてるです。
急に寒くなってきましたが、体調など崩されてないですか?
行楽シーズンにも入ったので、旅行もいいですよね〜。
お祭りやピクニックもいいですよね〜。
楽しみがいっぱいの秋ですが、私は読書ばかりしてます!
外に出ろ〜って感じですよね(笑)
今日は前回に引き続き、「深まる秋に読みたい小説を3つ」ご紹介します。
今回は女性作家さんに絞りました。
幸福な食卓
まず1冊目は「幸福な食卓」です。
この本は、友人に勧められて読んだ本です。
これは主人公=佐和子の家族の話です。
最初の節から、衝撃を受けました。
「こんな平凡そうな家族にもこんな悲しい過去があったのか〜」と思うような大きな事件が!!
ある日、父親は「教師を辞める」と言い出し、本当に辞めて、母親は別居中だけど、料理を届けに来るというちょっと変わった家族の物語。
家族のカタチってそれぞれだと思うけど、父・母・お兄ちゃん・佐和子の4人の家族がバランスをとりながら、自分を保って生活している様でした。
主人公の佐和子は、そんな家庭に育ったからなのか、他人の感情を読み取ったり、空気が読める女の子だと思います。
学校での人間関係も色々あるものの、周りの友達に支えられ、結果オーライに進んでいく。
ちょっと自分の中学校時代を思い出しました。
(私は苦い思い出しかないけど…。)
衝撃のラストを読むと、ボロボロ泣いてしまいます。
泣かずにはいられない物語でした。
「こんなことが!?!?」と思うと思います。
温かい家族と佐和子を取り巻く人たちのアットホームな話です。
ぜひ最後まで読んでほしい一冊です!!
幸福な食卓
著者:瀬尾まいこ
出版社:講談社
定価:620円
発行:2007年6月15日
三千円の使いかた
2冊目は「三千円の使いかた」です。
この本は書店に行くと、目の付くところにおいてあって、ずっと気にはなっていたものの、実用書?ビジネス書?のような固い内容が書かれているんだろうと思い込んでいました。
いざ、買って読んで行くと、そんなことはなく…。
「3,000円あったら何に使う?」というところから始まる家族の話でした。
「3,000円」と言っても使い道は色々ありますよね?
長持ちするモノを買うのか、今流行りのモノを買うのか、はたまた食べ物や運賃など消費するものに使うのか。
人間性が出ますよね〜。
この本は、そんな「貯金」「投資」「節約」など、お金と暮らしにスポットを当て、御厨(みくりや)家の人たちがどんなことを考えて、生活しているのか、お金を貯めているのか、働いているのかが書かれています。
「一人暮らしの美帆」「結婚して子供のいる姉家族」「もうすぐ定年を迎える父と主婦の母」「おじいちゃんに先立たれ一人暮らしの祖母」。
それぞれどんな悩みがあるのか、読んでいくと共感できることがあると思います。
ちなみに、私はこの本を読んで、泣いてしまいました。
父親とか母親が出てくると何故か胸が熱くなります。
年齢のせい?(笑)
そもそもこの話って泣けるのかな〜?という疑問もあるので、皆さんに読んでいただきたいです!!
三千円の使いかた
著者:原田ひ香
出版社:中央公論新社
定価:700円
発行:2021年8月25日
告白
3冊目は「告白」です。
すごく有名な小説だと思います。
湊かなえさんの「Nのために」や「リバース」はテレビで観たことがあったのですが、本は読んだことがなかったので、読んでみたいと思っていました。
「どの本にしようか〜?」と調べていたところ、「告白」がおすすめランキング上位に出てたからという理由で、購入し、読んでみました。
話は、教師=悠子先生の娘が生徒によって殺されたことから始まります。
悠子先生は、犯人の生徒を突き止めます。
しかし、警察に突き出すことはせず、終業式の後クラス全員の前で、犯人の生徒の名前は伏せて、事件の話をします。
名前は伏せても、犯人が誰かはすぐに特定されてしまいました。
そして犯人の生徒が精神的にどんどん追い詰められていくという話です。
究極の復讐と言ってもいいんじゃないでしょうか!
最初の方で犯人が分かるので、この後はどんなことが書かれるんだろう?と疑問に思いましたが、真相に迫るというよりは、その後犯人の生活がどのようになっていくか、が書かれていました。
読み終えた後、私は「最高の復讐だったな〜」と思いました。
この本を読んだことがある旦那に感想を伝えると「俺はその小説グロくてダメだった…」と言われました。
良し悪しは分かれるのかな?
事件や真相に迫る系の本が好きな方にはおすすめです!!
告白
著者:湊かなえ
出版社:双葉社
定価:619円
発行:2010年4月11日